アサリ調査2018年03月24日

今日は寿都で毎月行っている垂下養殖アサリの測定でした。
残念ながらまだ成長は始まっていませんでしたが、死亡個体がほとんどなく、生息環境に問題ないことが分かりつつあります。
4月からは水温も上昇し、餌料プランクトンも増殖しますので、次回の測定に期待したいと思います。


卒業式2018年03月21日

今日は卒業式でした。
毎年のことではありますが、卒業式は感慨深いものがありますね。
研究室の学生はもとより、推薦入試の時から関わってきた学生などをみると、その成長ぶりに感動するばかりです。
数年後、さらに成長した彼らの姿がみられることを楽しみにしています。


アサリ報告会2018年03月06日

今日は根室落石と野付の漁協さんを訪問し、アサリ研究の成果報告を行いました。発表したのは、それぞれの湾において成長と成熟に関する卒業研究に取り組んだ4年生2名です。卒研発表会とはまた違った緊張感の中でしたが、2人とも落ち着いて研究結果を説明し、質問にも丁寧に答えていました。
当地でのアサリ研究は来年度も新たな課題を加えて新4年生が引き継ぐ予定です。来年度は実用化を見据えた検証を行っていければと考えています。

4年生の高橋君です。
4月からは、種類は違いますが、二枚貝の養殖技術者になります。

高橋君の発表に聞き入る落石漁協と歯舞漁協の方々です。
4月からもよろしくお願いします。

こちらは、4年生の山本さんです。
4月からは大学院生です。
研究、頑張ってください。

山本さんの発表に聞き入る野付漁協の方々です。
同じく、4月からもよろしく願いします。

移動途中に見学したトーサムポロ沼です。
アサリ漁を行っていました。
気温は氷点下でしたが、日差しは春ですね。

昼食にいただいた根室名物エスカロップのホタテバージョンです。

報告会終了後、野付半島を訪れました。
野生のエゾシカがクマザサの芽?を食べていました。
雄ばかりです。

この群れは、雌や子鹿のようです。
もう森に帰るようです。
おやすみなさい。

サハリン国立大学授業(2日目)2018年03月02日

サハリン国立大での講義を無事終えました。

講義の後は、大学生を始め地元研究所の方々からたくさんの質問をいただき、サハリンの状況も逆に教えていただいて有意義な時間を過ごさせていただきました。


その後のパーティーでは、ウォッカをたらふくいただき、非常に濃い時間を過ごさせていただきました。

特に二次会では、日本語通訳なし・英語?な状況でしたが、何とかカタコトのロシア語でコミュニケーションを取ることができました。


これまでロシアに対して私はある種の偏見を持っていましたが、今回の訪問を通じてすべて払拭されました。

ここ数年のロシア経済の進展は目まぐるしいものがありますし、ユジノサハリンスクの町並みをみても、また人々の振舞いを観察しても、20年以上前に極東ロシアから受け入れた研修生の相手をしていた時とは隔絶の感があります。


今回のつながりを大切に、私が言うのも何ですが、今回の出前授業?が勤務校の国際交流の進展につながることを祈念して、明日は美人通訳とともにサハリン観光を楽しみたいと思います。


日本語学科助手のコナコーヴァさんです。
送迎担当でした

とても美しいかたです。

通訳担当のキャシャリーナ先生です。
日本語学科の学科長
とのことです。
日本人以上の日本語力に、彼女なくして今
回の授業は成立しませんでした。
札幌に来られた時には是
非我が家にとお願いした次第です。


理学部長のイファノフ教授です。
以前、サフニロに勤めて
いて、年金暮らしをしつつ、大学の運営をしているそうです。
唯一、英語が通じる方で、朝から晩まで、この先生に
は大変お世話になりました。

結局、二次会で飲み干してしまいました。

赤貝らしいですが、イシカゲガイですね。

食い散らかしたニシンの酢漬け?です。
思いのほか美味し
かったです。

言わずもがなのカキですね。

エゾバフンウニです。
ウズラの卵を溶いた醤油ベースの漬
け汁でいただきます。
身が日本産より大きいので、食べ応
えがあります。

タラのスープです。

たぶんシマゾイのスープです。

豪快な茹でタラバガニです。
12kgものだそうで、身が
引き締まっていて、食べ応え満点でした。

餃子だそうです。
それはそれで美味しかったです。

デザートのプリンです。

50を過ぎましたが、彼らとの楽しい交流に、もっとロシア語力を鍛えなければならないと思った次第です。

サハリン国立大学授業(1日目)2018年03月01日

サハリン国立大学からの依頼で水産増殖に関する授業を行いました。

対象は学生、教員、卒業生のほか、地元の研究所や関係業者であり、約50名ほどの参加があったようです。

1日目の今日は、日本の漁業の概要を含め3コマ(4時間半)ほどを喋ってきました。


授業の後は、日本で云う理学部長のご案内で、大学が所有する水産生物の蓄養施設を見学させていただきました。

これまでロシア人が言っていたマークトラがバカガイでなく、エゾワスレガイだったことが最大の収穫でした。

明日の授業後に開かれる歓迎パーティーでは、これらの蓄養物を振舞ってくれるそうです。

羊肉を食べさせられることを恐れていたのですが、今はサハリンの人は羊など食べないそうで、安心して出席できそうです。













臨海実験所留萌支所報告会2018年02月27日

臨海実験所留萌支所の成果報告会を開催しました。
この報告会は、毎年、留萌市役所と東海大学および公立はこだて未来大学が合同で開催しており、2大学が各々留萌市役所と共同で行っている研究成果を地元の漁業者や役所、関係団体に報告するものです。
本年度は時間が限られていることもあり、私が代表してマナマコ中間育成への取組について報告しました。



臨海実験所報告会2018年02月20日

本年度も寿都町において臨海実験所を活用した研究の成果報告会を開催しました。
今回の発表会では、研究テーマが多岐にわたっていたにもかかわらず、多くの出席者から各テーマの有機的なつながりを意識したご意見をいただきました。

とりわけ、寿都町沿岸では大型海藻が生えないことにより漁業生産の低迷が続く磯焼け現象が深刻な問題となっている中で、1)稚魚類の生物生産の向上策として藻場造成だけでなく落ち葉堆積場の保全や整備が重要になることや、2)磯焼けの持続要因としてキタムラサキウニに並んでクボガイやコシダカガンガラの海藻に対する摂食圧が無視できなく、これらの食用利用を通じて磯焼けの緩和を考えるべきであること、さらには、3)ヨコエビ類の生産性の高さを今後も維持していく上で必要な環境条件を明らかにすべきであることなどは特筆に値するご意見でした。
今回の討論を踏まえ、当臨海実験所では今後も地域連携による課題解決に取り組んでいきたいと考えております。

また、今回参加した4年生も討論を通じて自分たちが取り組んだ研究成果が地域の問題解決につながっていることを認識できたのではないかと思います。
今後も本学が地域産業の活性化に貢献すべく、成果報告会を続けていきたいと考えております。





ナマコ調査・報告会2018年02月13日

今日は月1回行っているナマコ飼育施設の餌料収支調査です。
先月設置したセジメントトラップを回収するとともに、新たなトラップをセットしてきました。
気温はマイナス7.0℃、寒かったです。




調査の後は、地元漁協で本年度の成果報告です。
町役場や漁協職員、漁業者、関連企業の方々など20名の参加をいただき、ナマコ飼育施設の効果や今後の活用方法などをお話ししてきました。



卒業研究発表会2018年02月05日

久しぶりの更新です。
慌ただしく過ごしているうちに4年生の卒業研究発表会となりました。
当研究室からは、以下の10テーマを発表しました。
教職員や学生を前に緊張していたことと思いますが、皆さん落ち着いて発表できました。
社会に出てからも大勢を前にしたプレゼンの機会はあろうかと思いますが、今回の発表会が良き成功体験となれば良いですね。

1.寿都漁港周辺の藻場における葉上性端脚類の群集構造に関する研究

2.寿都町沿岸の落ち葉堆積場におけるマクロベントスの群集構造および魚類による餌利用

3.寿都湾におけるホタテガイ養殖場の環境評価に関する研究Ⅲ

4.空気ポケットフェンス施設を用いたマナマコの給餌飼育に関する研究

5.落石湾における垂下養殖アサリの成長と成熟に関する研究

6.野付湾の人工干潟におけるアサリの成長と成熟に関する研究

7.ホタテガイの濾水速度に及ぼす水温と餌料濃度の影響

8.寿都町沿岸におけるコシダカガンガラの生活年周期に関する研究

9.寿都漁港周辺のガラモ場に生息する稚魚類の食性に関する研究

10.苫小牧沿岸におけるハイイロハスノハカシパンの生活史特性に関する研究

アサリ垂下養殖試験2018年01月20日

今年から寿都でもアサリ垂下養殖試験を始めました。
測定は昨年11月から行っていますが、成長速度の比較は本日の測定結果から可能となります。
今後は寿都と根室落石での成長・成熟を比較し、その差を引き起こす原因について探っていきたいと考えています。