サハリン国立大学授業(1日目)2018年03月01日

サハリン国立大学からの依頼で水産増殖に関する授業を行いました。

対象は学生、教員、卒業生のほか、地元の研究所や関係業者であり、約50名ほどの参加があったようです。

1日目の今日は、日本の漁業の概要を含め3コマ(4時間半)ほどを喋ってきました。


授業の後は、日本で云う理学部長のご案内で、大学が所有する水産生物の蓄養施設を見学させていただきました。

これまでロシア人が言っていたマークトラがバカガイでなく、エゾワスレガイだったことが最大の収穫でした。

明日の授業後に開かれる歓迎パーティーでは、これらの蓄養物を振舞ってくれるそうです。

羊肉を食べさせられることを恐れていたのですが、今はサハリンの人は羊など食べないそうで、安心して出席できそうです。













サハリン国立大学授業(2日目)2018年03月02日

サハリン国立大での講義を無事終えました。

講義の後は、大学生を始め地元研究所の方々からたくさんの質問をいただき、サハリンの状況も逆に教えていただいて有意義な時間を過ごさせていただきました。


その後のパーティーでは、ウォッカをたらふくいただき、非常に濃い時間を過ごさせていただきました。

特に二次会では、日本語通訳なし・英語?な状況でしたが、何とかカタコトのロシア語でコミュニケーションを取ることができました。


これまでロシアに対して私はある種の偏見を持っていましたが、今回の訪問を通じてすべて払拭されました。

ここ数年のロシア経済の進展は目まぐるしいものがありますし、ユジノサハリンスクの町並みをみても、また人々の振舞いを観察しても、20年以上前に極東ロシアから受け入れた研修生の相手をしていた時とは隔絶の感があります。


今回のつながりを大切に、私が言うのも何ですが、今回の出前授業?が勤務校の国際交流の進展につながることを祈念して、明日は美人通訳とともにサハリン観光を楽しみたいと思います。


日本語学科助手のコナコーヴァさんです。
送迎担当でした

とても美しいかたです。

通訳担当のキャシャリーナ先生です。
日本語学科の学科長
とのことです。
日本人以上の日本語力に、彼女なくして今
回の授業は成立しませんでした。
札幌に来られた時には是
非我が家にとお願いした次第です。


理学部長のイファノフ教授です。
以前、サフニロに勤めて
いて、年金暮らしをしつつ、大学の運営をしているそうです。
唯一、英語が通じる方で、朝から晩まで、この先生に
は大変お世話になりました。

結局、二次会で飲み干してしまいました。

赤貝らしいですが、イシカゲガイですね。

食い散らかしたニシンの酢漬け?です。
思いのほか美味し
かったです。

言わずもがなのカキですね。

エゾバフンウニです。
ウズラの卵を溶いた醤油ベースの漬
け汁でいただきます。
身が日本産より大きいので、食べ応
えがあります。

タラのスープです。

たぶんシマゾイのスープです。

豪快な茹でタラバガニです。
12kgものだそうで、身が
引き締まっていて、食べ応え満点でした。

餃子だそうです。
それはそれで美味しかったです。

デザートのプリンです。

50を過ぎましたが、彼らとの楽しい交流に、もっとロシア語力を鍛えなければならないと思った次第です。

アサリ報告会2018年03月06日

今日は根室落石と野付の漁協さんを訪問し、アサリ研究の成果報告を行いました。発表したのは、それぞれの湾において成長と成熟に関する卒業研究に取り組んだ4年生2名です。卒研発表会とはまた違った緊張感の中でしたが、2人とも落ち着いて研究結果を説明し、質問にも丁寧に答えていました。
当地でのアサリ研究は来年度も新たな課題を加えて新4年生が引き継ぐ予定です。来年度は実用化を見据えた検証を行っていければと考えています。

4年生の高橋君です。
4月からは、種類は違いますが、二枚貝の養殖技術者になります。

高橋君の発表に聞き入る落石漁協と歯舞漁協の方々です。
4月からもよろしくお願いします。

こちらは、4年生の山本さんです。
4月からは大学院生です。
研究、頑張ってください。

山本さんの発表に聞き入る野付漁協の方々です。
同じく、4月からもよろしく願いします。

移動途中に見学したトーサムポロ沼です。
アサリ漁を行っていました。
気温は氷点下でしたが、日差しは春ですね。

昼食にいただいた根室名物エスカロップのホタテバージョンです。

報告会終了後、野付半島を訪れました。
野生のエゾシカがクマザサの芽?を食べていました。
雄ばかりです。

この群れは、雌や子鹿のようです。
もう森に帰るようです。
おやすみなさい。

卒業式2018年03月21日

今日は卒業式でした。
毎年のことではありますが、卒業式は感慨深いものがありますね。
研究室の学生はもとより、推薦入試の時から関わってきた学生などをみると、その成長ぶりに感動するばかりです。
数年後、さらに成長した彼らの姿がみられることを楽しみにしています。


アサリ調査2018年03月24日

今日は寿都で毎月行っている垂下養殖アサリの測定でした。
残念ながらまだ成長は始まっていませんでしたが、死亡個体がほとんどなく、生息環境に問題ないことが分かりつつあります。
4月からは水温も上昇し、餌料プランクトンも増殖しますので、次回の測定に期待したいと思います。