アサリ調査2018年03月24日

今日は寿都で毎月行っている垂下養殖アサリの測定でした。
残念ながらまだ成長は始まっていませんでしたが、死亡個体がほとんどなく、生息環境に問題ないことが分かりつつあります。
4月からは水温も上昇し、餌料プランクトンも増殖しますので、次回の測定に期待したいと思います。


ナマコ調査・報告会2018年02月13日

今日は月1回行っているナマコ飼育施設の餌料収支調査です。
先月設置したセジメントトラップを回収するとともに、新たなトラップをセットしてきました。
気温はマイナス7.0℃、寒かったです。




調査の後は、地元漁協で本年度の成果報告です。
町役場や漁協職員、漁業者、関連企業の方々など20名の参加をいただき、ナマコ飼育施設の効果や今後の活用方法などをお話ししてきました。



アサリ垂下養殖試験2018年01月20日

今年から寿都でもアサリ垂下養殖試験を始めました。
測定は昨年11月から行っていますが、成長速度の比較は本日の測定結果から可能となります。
今後は寿都と根室落石での成長・成熟を比較し、その差を引き起こす原因について探っていきたいと考えています。




マナマコ飼育施設調査2018年01月15日

10月から当研究室に所属となった3年生の卒業研究がいよいよ始まります。
今日は古平漁港で実施しているマナマコ飼育施設に関する研究の一環で、餌料収支の推定に取り組む学生さんとセジメントトラップの設置を行いました。




アサリ調査最終日2017年07月26日

楽しいアサリ調査の旅も今日が最終日。
再び落石に戻って垂下アサリの計測をしました。
今年は稚貝発生が各地区で好調のようで、垂下箱にも多くの稚貝が着いていました。
調査に同行した高橋君と山本さん、大変お疲れ様でした。
良い成果がまとまることを期待しています。
落石漁港を出て浜松漁港に向かっています。

4月から垂下養殖しているアサリです。

養殖開始から5mmくらい伸びたでしょうか。
干潟よりも成長は格段に良さそうです。

養殖アサリです。

垂下箱に混入したアサリ稚貝です。
こちらは昨年設置した箱に入っていました。
おそらく昨年生まれのアサリで、9〜10月ころ箱の中に着底したと思われます。

アサリを計測中の高橋君と山本さん。
この3日間でどのくらいのアサリを測ったでしょうか。
これからのサンプル処理が大変ですが、頑張ってください。

野付アサリ試験2017年07月25日

昨日に引き続いてアサリ調査です。
今日は野付湾のアサリ増殖場に移動して計測を行いました。
写真は調査対象の干潟に船で向かっているところです。
この時期の根室管内は霧深いのですが、晴れ男の私が来ると、このとおり晴天です。
通称ゴメ島のアサリ増殖場です。
この増殖場は、サンドチューブという砂留堤で四方を囲い、その中に砂を盛って造成した人工干潟です。
大潮は数日前に過ぎましたが、それでも干潮時は潮が引いて砂面が露出します。
干潟の外側は水深が深いので、干潮時でも干出しません。
緑色の部分はアマモです。
ここ野付のアマモ場はホッカイエビ(北海しまえび)の漁場として有名で、打瀬船による漁は季節の風物詩にもなっています。
詳しい内容を述べることはできませんが、ここでも4年生の卒業研究のテーマを組んでいます。
写真は担当の山本さんと共同研究者の山田さんです。
試験用のアサリを掘り出しています。
掘り出したアサリです。
野付のアサリも落石に劣らず順調に成長しています。
高橋君とともに現場でサイズの計測をしています。
今年は稚貝の発生も順調のようです。
写真は2〜8mmのアサリ稚貝です。
このような稚貝がかなりの密度で漁場に発生しています。
山本さんの研究とともに、稚貝の今後の成長も楽しみですね。

根室落石漁港アサリ試験2017年07月24日

久しぶりのブログ更新です。
春学期も今週が最後です。
新学期開始からアップすべきイベントはあったのですが、なかなか時間がとれずに放置状態でした。
来週の定期船終了後は少し余裕ができますので、少しずつイベントをアップしていきたいと思います。

早速ですが、今日は根室市落石で研究室の4年生と一緒にアサリの調査を行いました。
写真は落石湾です。
少し霧のかかった幻想的な雰囲気です。
現在、この落石地区でアサリの垂下養殖に関する研究を行っています。
詳細は述べられないのですが、4年生の卒業研究のテーマとしてアサリの成熟に関する調査を行っています。
養殖したアサリの成長は順調のようです。
中身もプリプリです。
調査を担当する高橋君が計測の指揮を執ります。
この調査は10月まで継続します。
次年度につながる成果を期待しています。

植食性巻貝の調査2017年03月17日

今朝は寿都で植食性巻貝のサンプリングを行いました。
いつものように沖は東映のオープニングみたいな状況ですが、潮間帯は全く問題ありません。


昨年はクボガイとイシダタミの摂食活動や生殖周期を調べましたので、今年はこの写真の巻貝を調査します。
何という種類か分かりますか?


今冬の日本海は例年より水温が低いせいか、海藻の生育が良好です。
潮間帯も小型藻類に覆われていました。
コンブが順調に生育することを期待しています。


マナマコ養殖試験2017年03月07日

3年間続けてきたマナマコ中間育成試験は、O君とAさんの頑張りもあって高い生残率を期待できる育成施設の開発という成果を得ることができました。
すでに特許出願も済ませ、5月に学会発表を行った後、論文を取りまとめようと考えております。

さて、次なる課題は、この施設を使ってマナマコの養殖ができないかということです。
北海道のマナマコは成長が非常に遅く、産まれてから漁獲までに4〜5年はかかるといわれています。
なので、仮に2年間中間育成しても、あと2〜3年は漁場で育てなくてはなりません。

こうした中、最近はマナマコの密漁が横行しています。
せっかく育てたマナマコが一夜にして盗まれてしまうといったことも多々あるようで、そんな状況が続くようでは漁業者もやる気が失せてしまいます。
もちろん、警察による懸命な取り締まりは行われていますが、密漁の根絶は一筋縄にはいかないでしょう。

そこで考えられるのが養殖です。
これを常に人の目に晒される漁港内で実施できれば、密漁のリスクはかなり低下するはずです。
また、天然物より2〜3年成長を早めて出荷できれば、競争力も一段と増すでしょう。
まだ詳しいことは述べられませんが、この3年間、育成施設開発と並行して行ってきた餌料開発において一定の成果が得られましたので、今年はこれを使って給餌試験を行うことにしました。


秘密の餌料です。
これを施設内に投与し、成長をみていきます。


水中ビデオカメラです。
これを施設内に設置し、稚ナマコがどのように餌に集まったり、摂餌したりするのかを観察します。


このサイズの稚ナマコが給餌により1年でどのくらいに成長するのか楽しみです。

地曳網調査2017年02月22日

報告会から一夜明けて、今日は早朝から寿都沿岸で稚魚採集のための地曳網調査を行いました。
この調査は、ガラモ場に生息する稚魚の食性を明らかにし、藻場を保全・造成するためにはどのようなことに留意すべきかを提示するための研究の一環として実施しています。
氷点下の気温の中、ドライスーツを身に纏って網を曳いた結果、数は少なかったものの、クジメやサケの幼稚魚が採集されました。