卒業研究発表会2018年02月05日

久しぶりの更新です。
慌ただしく過ごしているうちに4年生の卒業研究発表会となりました。
当研究室からは、以下の10テーマを発表しました。
教職員や学生を前に緊張していたことと思いますが、皆さん落ち着いて発表できました。
社会に出てからも大勢を前にしたプレゼンの機会はあろうかと思いますが、今回の発表会が良き成功体験となれば良いですね。

1.寿都漁港周辺の藻場における葉上性端脚類の群集構造に関する研究

2.寿都町沿岸の落ち葉堆積場におけるマクロベントスの群集構造および魚類による餌利用

3.寿都湾におけるホタテガイ養殖場の環境評価に関する研究Ⅲ

4.空気ポケットフェンス施設を用いたマナマコの給餌飼育に関する研究

5.落石湾における垂下養殖アサリの成長と成熟に関する研究

6.野付湾の人工干潟におけるアサリの成長と成熟に関する研究

7.ホタテガイの濾水速度に及ぼす水温と餌料濃度の影響

8.寿都町沿岸におけるコシダカガンガラの生活年周期に関する研究

9.寿都漁港周辺のガラモ場に生息する稚魚類の食性に関する研究

10.苫小牧沿岸におけるハイイロハスノハカシパンの生活史特性に関する研究

ナマコ調査・報告会2018年02月13日

今日は月1回行っているナマコ飼育施設の餌料収支調査です。
先月設置したセジメントトラップを回収するとともに、新たなトラップをセットしてきました。
気温はマイナス7.0℃、寒かったです。




調査の後は、地元漁協で本年度の成果報告です。
町役場や漁協職員、漁業者、関連企業の方々など20名の参加をいただき、ナマコ飼育施設の効果や今後の活用方法などをお話ししてきました。



臨海実験所報告会2018年02月20日

本年度も寿都町において臨海実験所を活用した研究の成果報告会を開催しました。
今回の発表会では、研究テーマが多岐にわたっていたにもかかわらず、多くの出席者から各テーマの有機的なつながりを意識したご意見をいただきました。

とりわけ、寿都町沿岸では大型海藻が生えないことにより漁業生産の低迷が続く磯焼け現象が深刻な問題となっている中で、1)稚魚類の生物生産の向上策として藻場造成だけでなく落ち葉堆積場の保全や整備が重要になることや、2)磯焼けの持続要因としてキタムラサキウニに並んでクボガイやコシダカガンガラの海藻に対する摂食圧が無視できなく、これらの食用利用を通じて磯焼けの緩和を考えるべきであること、さらには、3)ヨコエビ類の生産性の高さを今後も維持していく上で必要な環境条件を明らかにすべきであることなどは特筆に値するご意見でした。
今回の討論を踏まえ、当臨海実験所では今後も地域連携による課題解決に取り組んでいきたいと考えております。

また、今回参加した4年生も討論を通じて自分たちが取り組んだ研究成果が地域の問題解決につながっていることを認識できたのではないかと思います。
今後も本学が地域産業の活性化に貢献すべく、成果報告会を続けていきたいと考えております。





臨海実験所留萌支所報告会2018年02月27日

臨海実験所留萌支所の成果報告会を開催しました。
この報告会は、毎年、留萌市役所と東海大学および公立はこだて未来大学が合同で開催しており、2大学が各々留萌市役所と共同で行っている研究成果を地元の漁業者や役所、関係団体に報告するものです。
本年度は時間が限られていることもあり、私が代表してマナマコ中間育成への取組について報告しました。